igahateのブログ

様々なことを書いていきたいと思います。

『HOME』からもう10年。

そうか、火曜日だったか。

2007年3月14日にMr.Childrenの12枚目のアルバム『HOME』が発売されてからもう10年。

ドラマ『14才の母』の主題歌として発売されて大ヒットした『しるし』などが入ったアルバムである。

 

『しるし』は小学3年の時にクラスで歌った記憶がある。当時はMr.Childrenの存在すら知らなかったが、後年、北京五輪のテーマソング『GIFT』がきっかけでMr.Childrenの存在を知り、興味を持った。そして『HOME』を聴いた時に『しるし』が収録されていたので驚いたものである。

 

タイトルの通り、at「HOME」な楽曲が大半を占める。

どの曲も、どこか懐かしい感じだけど、かといって古臭さもない。

『Another Story』をはじめ、小林武史氏が奏でるピアノが独特の優しさと繊細さと美しさを含んだ音色であるのも特徴。

そして、意外にもジャズ系の楽曲が多い。それ故か、本作を引っ提げての全国ツアー『Mr.Children “HOME” TOUR 2007』『Mr.Children"HOME"TOUR 2007 ~in the field~』ではホーンセクションとストリングスチームが参加している。

 

アルバムラストの『あんまり覚えてないや』は年を取った人ほど身に沁みる、隠れた名曲である。

1度聴いてみてはいかがだろうか。

HOME(通常盤)

HOME(通常盤)

 

 

【2017.10.5追記】

このアルバムを引っ提げて行われたスタジアムツアー『Mr.Children "HOME" TOUR 2007 〜in the field〜』のDVDを見た。

名作である。

 

始まり方は恐らく歴代のライブ映像で一番地味だが、そこが逆にアットホームな感じがして良い。

笑顔を見せる機会が少ない小林さん含め全員よく笑う。後の『STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』での桜井さん曰く「(小林さんが)不機嫌そうなのは顔だけだからね(笑)」とのこと。

 

アレンジがどうにも不評のようだが、自分は『しるし』以外は完璧なアレンジだと思う。『しるし』はイマイチというよりかは謎な映像編集である。

それ以上に残念だったのは『Imagine』『CENTER OF UNIVERSE』『Dance Dance Dance』『フェイク』『Any』のメドレーがディスクを跨いでしまっていること。そしてその間にインタビューが入っていること。

インタビューはボーナスに収録してほしい。

 

 

いつもCD音源と同じでは流石に飽きてしまうので今回の『Tomorrow never knows』みたいなぶっ飛んだアレンジも良いと思う。

 

『Dance Dance Dance』は反則級の格好良さ。

何度見ても興奮する。

1994年の楽曲を、しかも比較的王道な曲をテクノ調にアレンジするとは恐れ入った。

田原さんのギター、桜井さんのシャウト、「Give me love Give me love , Give me love Give me love , Give me love」のコーラス部分をさり気なく口ずさむ中川さん、間奏の西村さんのトランペットソロfeaturingJENさんのドラム、今回のライブで最大規模の花火....

どの部分をとっても非の打ち所がない。

素晴らしい。

 

『Worlds end』は歴代でもトップクラスのテイク。

 『終わりなき旅』は「ただ未来へと夢を乗せて」の直後の桜井さんのシャウトが最高。

歴代でも1,2を争う名場面だと思う。

 

是非とも手に取って観てほしい。

 

Mr.Children “HOME” TOUR 2007~in the field~ [DVD]

Mr.Children “HOME” TOUR 2007~in the field~ [DVD]

 

 

 

何度も見直して思ったが、本作は後に公開された劇場版『Mr.Children REFLECTION』に構成が似ている。

 

ここからは自分の勝手な憶測になるが、本作はデビュー15周年の一環として映画化する事になったが、何らかの理由で映画化の企画自体が白紙になり、結局DVDだけ発売されたのだと思う。

 

根拠は4つ。

・ツアータイトルが画面上に出る際の映像が明らかにドキュメンタリー映画のような演出。

 

・アニメーションと実際のライブ映像が一体化したかのような演出がある。これはMr.Childrenをよく知らない人、そもそも音楽自体に大して興味がない人を引き込むための演出ではないのか?

 

・ライブの中途に度々インタビュー場面が挟まれる。『TOUR 2004 シフクノオト』も何度か挟まれるがこちらはアンコール時のみ。

 

・発売時期が前後の映像作品に比べると異常に遅い。『TOUR '99 DISCOVERY』は更に遅いが、あちらはその札幌公演の音源を収録したアルバム『1/42』をツアーファイナルから僅か2ヶ月後に発売しているし、当初はそもそも映像化する予定はなかったという。

「じゃあこれも映像化する予定はなかったのでは?」と思われるかもしれないが、その割には前述したように映像編集にものすごく手間暇を掛けているのでそれは流石にないだろう。